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仁王様のルーツ≪インテリア≫

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『金剛力士』、一般には仁王様、ルーツは『相撲取り』じゃなかったの?
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私事ですが、今年の夏休み旅行途中ふと懐古趣味的に奈良に立ち寄りました。考えてみれば30年ぶりでした。『東大寺も世界遺産なのか』とあらためて想って観ると、また見え方も違って見えました。時間はあまりなく東大寺付近を散策しただけでしたが、そんな中、私の目を釘付けにしたものがありました。それは、南大門(国宝)のあの運慶・快慶作『木造金剛力士像』でした。
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それは素晴らしい彫刻で感激しましたが仁王様をまじまじと観たのは久しぶりでした。実は私は子供の頃、実家の近くの神社に仁王がありまして『悪いことをすると仁王様が出てくる』と脅かされたトラウマもあり、今でも直視できないですが、今回、別の目線で観てみると、この仁王は絶対日本人ではないと想いました。と言うよりも、この腰をくねらせたプロポーション・筋肉隆々な体・流れのような衣、これってギリシャ彫刻?歴史で言えばギリシャ時代が古い?
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画像の確認
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旅行から帰り早速ネットで仁王像を調べてみました。そしたら出てくる出てくる。知らなかったのは私だけだったみたいで恥ずかしい!なんと仁王像のオリジナルはあのギリシャ神話のヘラクレスでした。ギリシャ神話のヘラクレスは力の神でライオンをも素手で倒す力持ち、そのライオンの皮を身にまとい、こん棒をもった姿でした。ギリシャ時代は剣を持って攻めてくる外敵を退けるために建物の入り口の両脇にヘラクレス像を建てたそうです。そのヘラクレスがそのままシルクロードを経て、ガンダーラまで伝わり、その昔、仏陀(釈迦像)を守るかの様にヘラクレス像が隣に置かれたこともあったそうです。そして日本に来るまでにライオンの皮から衣や鎧と身にまとうものが変わったそです。しかしヘラクレスが仁王様として着せ替えられても、ヘラクレス象徴のこん棒は今でも握り締めている。と言うことです。・・・終わり・・・
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それにしても、あの仁王の凄まじい形相の顔は強烈でホント今でも怖いです。子供の頃は毎晩、夢に出てきて追っかけられましたから。(泣)
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